同義文完成問題の意義

こんばんは、川西進学ラボの英語科です。

いよいよ、私立高校入試の日がやってきました。公立推薦、一般入試と、これからまだまだ続きますが、入試直前にやるべきことといえば、やはり、暗記系科目の最終チェックが無難ですよね。

とはいえ、当塾では、入試直前の時期には、単語・熟語の総復習はもちろん、同義文完成、整序英作、誤文訂正、部分英作文・・・と分野別に詰め込みをしていきます。その理由については別の機会にということで、今回は、同義文完成問題の意義について、簡単に書かせていただきます。

 同義文問題といえば、

「彼はテニスをするのが得意である。」

:He is good at playing tennis.

「彼は優れたテニスプレイヤーである。」

:He is a good tennis player.



といった高校入試定番の書き換え問題ですね。この同義文完成問題、厳密にいえば同じ意味になっていない、やらせる意味がわからない、ただの知識問題だ、といった批判を受けることも多いのですが、英語独特の表現方法、無生物主語、品詞の重要性といった「言葉の深み」を中学生が理解するには、優れた問題形式だとわれわれは考えます。


たとえば、

「どうしてそう思ったの?」

という日本語が与えられ、英訳する際、

‟Why did you think so?”


とする方がほとんどかと思いますが、同義文完成の問題では、この英文を提示しつつ、「同じ意味」の文を空欄補充させます。

(What __ you __ so?)






答えは、

What makes you think so?


なのですが、かなり優秀な生徒でも、一度解説してもらった経験がないと、なかなか正解できない問題です。たとえ「make O C の語法」を知識としてもっていても、「何があなたにそう考えさせたの?」という日本語文レベルでの発想の転換がなければ、たしかに難しい問題かと思います。

 いわゆる、無生物主語構文という文法事項を体系的に学習するのは高校以降なので、上記の問題が出た場合、中学生にとってはある種の問題慣れが必要なのでしょうが、同義文完成問題は、そのきっかけを与えることができます。その意味で、同義文完成問題は、中学生に英語独特の思想の一端を教え、さらには、たとえ意味内容が同じでも、言葉で表現する方法・形式は一つではない、という言語の豊かさを理解させるよいツールなのではないでしょうか。

 中学生の皆さん、一見、地味な作業で、「こんなん思いつくか!」という問題に出会うことも多いとは思いますが、同義文完成にコツコツと取り組んでみてください。