【川西進学lab講師紹介】毎月40冊の小説を読む国語のエキスパート 白石先生!

川西進学labで教えている先生たちってどんな人?

そんな疑問に答えるために始まります、川西進学labの講師紹介シリーズ。

第一回目は国語科の白石先生です。

漢字検定2級、文章読解作成能力検定2級のほか、毛筆の7段、硬筆特待という特殊技能をお持ちです。

インタビュー用アンケートも非常に美しい字で書いてくださいました。

センター試験では国語満点(古典、漢文を含む)、毎月40冊の小説を読むという熱心な読書家です(読書は人としての義務だそうで・・・)。

そんな白石先生に国語の勉強法や趣味などをインタビューしてみました!

趣味について

趣味とかはありますか?

白石先生

2年ほど前から「毎回の直木賞候補作を予想する」というのをやっています。
対象になる新作は大体読むようにしているので、月に40冊くらい新作を読んで予想しています。

すごいですね!当たるんですか!?

白石先生

今まで受賞作で当たったのは1作ですが、候補作(5,6冊が候補になる)が当たる確率は3割ぐらいですかね。前回の予想は結構当たりました。

逆にさっぱり当たらないときもありますが・・・

予想するコツとかあるんですか?

白石先生

こんな事を言うと元も子もないんですが、話の面白さから予想すると言うよりは、作家の知名度や出版社との関係といった背景から予想すると、的中率が上がります。

逆に、自分の感性で候補作を選ぶと外す事が多いですね笑

なるほど、物事の裏を読む力が大事なんですね。

それもある意味、国語力かもしれません・・・

得意科目と苦手科目について

得意科目と苦手科目はなんですか?

白石先生

得意科目は「国語」で、苦手科目は「数学」です。

数学はグラフが曲がり始めてからわけがわからなくなりました・・・。

一方、証明問題、確率、帰納法などの問題は好きです。国語っぽいので。

普通、証明とかの方が嫌っていう人の方が多いと思いますが・・・

白石先生

数字より文字が多い方がありがたいですね。

根っからの文字オタクなんですね笑

国語の勉強について

国語を苦手とする生徒は多いですが、国語力を伸ばす方法もよく分からないというのが多くの人の悩みだと思います。

では、白石先生はどのようにして国語が得意になったのか聞いてみました。

なんで国語が得意になったんですか?

白石先生

小学校低学年の頃に作文を褒められたことがきっかけで文章を書くのが好きになりました。

私の小学校では、365日日記を書くことが課題だったので、それで文章を書く力が鍛えられたのかもしれません。

365日毎日日記はなかなかタフですね笑

小学生の前から、本を読むのが好きだったんですか?

白石先生

小さい頃から本を読んでいたという記憶はないんですが、「自分の気持を人に伝えたい」、「人の気持ちを理解したい」という欲求が文章の読み書きにつながったんだと思います。

「国語を勉強した」という意識はありません。

学習の研究によると、「勉強のための読書」や「情報収集のための調べ物」をするよりも、「楽しみのために読書をしたり、調べたりすること」の方が学習効果が高いそうです。白石先生にとっては、国語がそういう科目だったのかもしれません。

何事も楽しむことが大切ですね。

授業で心がけていること

授業で心がけていることを教えてください!

白石先生

学校の授業を真面目に受けてきてもらうことは前提ですが、テスト期間以外は特に教科書に準拠することを意識せず、大きな意味での「国語力」、具体的には「読解力」と「表現力(言語化能力)」を鍛えることを授業計画の中心にしています。

私も先生の授業を度々覗いたり、傍で聞いていますが、時々変わったことをやってますよね笑

白石先生

学校の違う生徒や得意不得意の違う生徒を一緒に教えるので、画一的な授業にはできるだけしないようにし、全員が意欲的に取り組める授業になるように工夫しています。

宿題も生徒の興味や理解度に合わせて、ひとり一人に別の課題を出したりもしています。

白石先生の授業は、今流行りの曲と、昔の曲の歌詞を対比させて違いを考えさせてみたり、読書スピーチをさせてみたり、生徒たちの興味を引いて楽しみながら学ぶことを一番に考えているように思います。

さらに生徒の宿題に細かく添削をしたり、本文の段落ごとの役割や言葉のつながりを見える化してくれたり、非常に丁寧にご指導なさってくれています。

勉強のコツ、勉強時に意識してほしいことなど

国語の勉強で意識してほしいことなどはありますか?

白石先生

国語はすぐ点数の上がる科目ではなく、成果が見えづらいですが、人間関係や自己実現、自己探求にも関わる重要な学問です。

苦手でも投げ出さずに、まずは文章を「読む」ことから、少しずつ深く「読み解く」ことを身に着けてほしいと思っています。

たしかに、国語は伸びにくい科目ですが、国語力の高い生徒は自頭がよく、成熟している印象があります。

ほかに、国語力を伸ばす上ためコツはありますか?

白石先生

そうですね、とにかく何でも良いので「話す」ことをしてほしいと思います。

「話す」ですか?

白石先生

はい、自分の言葉で誰かに何かを伝えることを日常的にやってほしい。友達とのおしゃべりでも構いません。

「ヤバい」「エモい」「キモい」のような言葉ですべてを言った気にならないで、自分の考えをどうすれば相手に伝わるか考えて、内省と言語化の訓練をしてもらいたいと思います。

話すときも自分の考えを正確に伝えようと意識することで国語力が養われるんですね。

白石先生

そうなんです。国語は普段の生活にもとても影響のある科目だと思っています。

生徒に向けてのメッセージ

最後に生徒に向けてのメッセージをお願いします。

白石先生

国語は人間性の豊かさに大きく影響する大切な学問です。

わかりにくいかもしれないけど、今、国語力を鍛えることは人生においてとても意味のあることです。

楽しみながら勉強していきましょう。

ありがとうございました!