英単語を覚えるとはどういうことか -中学生編-


◇英単語とその和訳を単純に結びつけること=単語を覚えること?

こんにちは。川西進学ラボ英語科です。
今回は「単語を覚えるとはどういうことか」というテーマについてお話します。

いうまでもないことですが、あらゆる語学の基礎は語彙力です。英語に限らず、語学は単語に始まり、単語に終わります。
単語の意味が分からずに文章を読むということは、墨ぬりの文章を読むことと同じです。

では、そもそも、英単語を覚えるとはいったいどういうことでしょうか?
英単語を覚えることは、英単語とその和訳を結びつけることと同義ではありません。
発音、品詞、語法、活用形、派生形、熟語など様々な知識を身につけたとき、その単語をはじめて覚えたといえるのです。

例:routeにはrúːt, ru:tという二通りの発音がある、increaseは動詞・名詞両方に使える、suggestの目的語は不定詞ではなく動名詞、lieの活用はlie lay lain、accurateの名詞形は accuracy、a round faceは「丸い顔」、a round numberは「端数のない数」といった様々な知識です。
(中田達也『英単語学習の科学』研究社、2019年、2頁)


とはいえ、中学生段階で、以上の水準をすべて身に着ける必要はありません。
まずは、必須となる1500個の最低限の訳語(英語→日本語)と最低限の語法の知識を詰め込んでください。

当塾の中学英語の授業では、『中学ターゲット1800』(旺文社)を使い、毎週40単語ずつテストを進めています。
レベル3までの1100個は1,2年生の間に完璧にする予定です。なお、毎回3ミスを超えたら、授業後に再テストを課しています。 



◇単語の覚え方

覚えなきゃいけないのはわかってる、でも、どうしても覚えられない・・・。
そんな中学生の皆さんに以下の通り、アドバイスがあります。

・1日20分を使い、課題の40個すべてに必ず6日連続で目を通してください。
(初見の単語だらけなら、4日目まではウロ覚えがずっと続きますが、5日目から確実に効果が出ます。)

・すでに覚えている単語はスルーしてオッケーです。覚えづらい単語には必ず赤ペンで印をつけ、特に覚えが悪い単語(4日目でも覚えていない単語)には大きく×印をつけ、そのページに付箋を貼りましょう。

・どうしても覚えられない単語は、スマホやPCでグーグルイメージ検索にかけ、映像化して覚えてください。

・「英語→日本語」でまずは覚えましょう。(ただし、スペルを覚えてもらうため、授業で行うテストは日本語→英語です。)

・英単語を見た瞬間0.1秒(数秒はダメ)で意味が出てくるまで定着させてください。

・一度覚えた単語は、一か月後にメンテナンスしましょう。



さあ、今日から実践してみましょう。

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